小さないのちを守る会の歴史と証し(その9) 辻岡敏子
~2012/04/28総会に於いて~
1998年8月22日に「小さないのちを守る会15周年記念講演沖縄の集い」を、沖縄在住の内村誠二牧師はじめ、 発足当時から信仰と使命を一つにしてくださった多くの牧師先生たちの協力のもと、具志川市民会館芸術劇場で開催されました。辻岡が主題講演、そして会員の女優、 麻生瑛子さんが一人芝居「マグダラ」(石打ち、十字架、復活総篇)を上演し、いのちの尊さと小さないのちを守る使命を確認し合いました。
23日、ワールドキリスト教会(上間一昭牧師)で辻岡が聖日礼拝メッセージ、敏子が小さないのちを守る会の働きの証をさせていただきました。(かつてゴスペルマジックで辻岡と知り合った上間牧師が、その後3年間、小さないのちを守る会が聖書的にキリスト者としての愛を実践して社会的責任を果たしいるかを確かめられて、初めて沖縄に招いてくださいました。自分の車に映写機を積み自ら運転して「沈黙の叫び」の映画を上演してくださいました。そして教会、大学、家庭集会など1週間に計12の集会を計画してくださいました。また、最後に自ら牧会する教会で辻岡の聖日メッセージの奉仕後、小さないのちを守る会の入会を全教会にアピールしてくださり、100名近い教会員が入会してくださったのでした!)
25日、那覇バプテスト教会(國吉守牧師)を会場にして各教会に呼びかけ15周年講演会を行い、一人芝居にも盛大な拍手があがりました。26日、西表島の会員訪問。30日、宮古島の宮古バプテスト教会(城間祥一牧師)で礼拝奉仕と証しをしました。
日本の小さないのちを守る会の働きが世界でも評価されるようになり、2003年11月27日から12月3日までアメリカのネブラスカ州(西部劇映画で有名)で開催された、世界のプロライフの会議「ハート・ビート」(胎内の心臓の鼓動)大会に招かれ出席し、世界各国のプロライフ代表者との交わりと情報や意見交換をしました。出席者からプロライフジャパン (小さないのちを守る会)の働きがバランスがとれていると好評をいただきました。また、アメリカの中絶防止活動を続けている具体的なグループや施設を訪問しました。
その会議期間中、辻岡はエイズの分科会を選び参加。医学的なパネルの映像の衝撃が余りにも大きく、ショックを受け、その後、日本での講演のたびに、先進国の中 エイズ感染率がトップといわれる日本の現実を若者たちに語り続けています。
2005年位までは、中絶を防止して、実母による養育不可能な赤ちゃんが毎年12人位生まれました。そうした赤ちゃんを我が子として迎え、いのちの創造主から養育の使命を与えられている会員の家庭に、神から与えられた赤ちゃんとして信仰をもって愛と祈りのうちに迎える家庭の養子縁組の相談にも乗ってきました。
いのちが守られ無事誕生し、そのいのちがそれぞれの家庭で育つ。それは人間の思いや考えを超えたいのちを創造された神のすばらしい計画です。産む使命と育てる使命。血縁でなく愛情至上主義の新しい家族の誕生も数多く見させていただきました。
すべてのいのちは人間の思いをはるかに超えた神の尊い計画の中で誕生します。私たちはひとたび電話の要請があれば、北海道から沖縄まで日本中を飛び回り駆け巡って来ました。また産む使命を果たしていのちの尊さを体験し、クリスチャンとなって輝き始める方々を見るとき、いのちを守る戦いが喜びに変えられます。小さな赤ちゃんが成長し、洗礼を受けました、とお便りや証しを送って下さるとき、神様のみことばは本当に真実だなーと実感させられています。